世界緑内障週間

ライトアップ in グリーン運動

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2023年
ライトアップinグリーン運動 概要

開催概要

実施期間

3/12(日)~3/18(土)

代表者

日本緑内障学会 理事長
相原 一 (東京大学眼科)
日本緑内障学会啓発活動委員会 委員長
中野 匡(東京慈恵会医科大学眼科)
ライトアップinグリーン実行委員会 委員長
谷戸正樹(島根大学眼科)

ライトアップinグリーン実行委員会
委員長
谷戸正樹(中国)
委員
中澤 徹(北海道・東北)
福地 健郎 (甲信越)
原 岳(関東)
中野 匡(東京・神奈川)
岩瀬 愛子(東海)
大久保 真司(北陸)
森 和彦(京滋・近畿)
溝上 志朗(四国)
井上 俊洋(九州・沖縄)
事務局

ライトアップinグリーン実行委員会事務局
〒693-8501 島根県出雲市塩冶町89-1
島根大学医学部眼科学講座内
TEL:0853-20-2284 FAX:0853‐20‐2278
E-mail: jgs.wgw2@gmail.com(昨年と異なります)

「ライトアップ in グリーン運動」ポスターダウンロード

「ライトアップ in グリーン運動」PR動画ダウンロード

ライトアップ in グリーン運動で伝えたいメッセージ

ライトアップinグリーン運動は、下記のメッセージを伝えようとしています。

早期発見・継続治療・希望
40歳を過ぎたら眼の定期検診を!

最新の、視覚障害者統計全国調査によれば、日本の「視覚障害」の原因疾患の第1位は「緑内障」(28.6%) 1)です。また、高齢になるほど有病率が高いため 2)、高齢人口の増加により患者数が増加していることが推定されています。

緑内障のもうひとつの特徴は、初期・中期には、自覚症状が少ないため、罹患している事に気づかない場合が多く、世界の国の中でも、日本の潜在患者数は最多グループにあると報告されています。 3)その数字は、医療体制の整備されていない国にも等しく、緑内障という疾患に関心を持っていただく事は、わが国の緑内障診療の大きな課題と言えます。

緑内障は放置すれば進行し、視覚障害にも達する疾患ではありますが、一方、治療に使用する薬剤も増え、手術療法なども選択肢が増えており、緑内障に罹患しても、早期に発見することや、継続治療をすることで維持管理すれば、一生、日常生活に支障の無いレベルにとどめることができる場合も増えています。進行程度には個人差がありますが、40歳以上の20人に1人は、緑内障に罹患していると報告されています 2)ので、決して稀な疾患ではありません。緑内障を早く発見するには、眼の検診が必須です。 4)また進行させないためには、治療開始後の継続管理が重要です。そして、緑内障の治療は長期間の治療となります。どんな病気も、なろうと思ってなる人はなく、周りの支えが必要です。そして、その心の支えとなるのは、緑内障についての正しい知識と、主治医や仲間や家族とともに希望をもって病気と向き合うことだと思います。
こうした背景から、「早期発見・継続・希望」をキーワードにした啓発活動が非常に重要であると日本緑内障学会は考えています。おひとりでも、失明に至る方が減りますように、おひとりでも、日常生活に支障をきたさないレベルで緑内障の進行をコントロールできますようにと願っております。緑の光は、「あなたの眼がずっと見えていますように」という希望の光でもあります。

日本緑内障学会では、毎年3月上旬の世界緑内障週間 5)に、世界の緑内障研究者や患者団体とともに啓発活動を行っています。検診などのイベントのほかに、国内のランドマーク施設や医療機関等において、緑内障のシンボルカラーのグリーンにライトアップする運動を展開しています。2015年に全国5か所で開始したこの運動は、多くの医療機関や企業のご協力と、日本眼科医会と日本眼科学会の後援をいただき、大きく運動の輪を拡げてきました。日本発信のこの運動ですが、海外でもグリーンライトアップを開始する国も出てきています。日本緑内障学会は、この「ライトアップinグリーン運動」を通して、より多くの人々に「緑内障」という疾患に関心を持っていただくことで、より一層の啓発・普及活動となると考えております。緑内障という病気について正しく知っていただくことが、眼の健康寿命を延ばすことになり、失明予防につながると考えています。

1) Morizane et al , JJO 2018,
2)日本緑内障学会多治見疫学調査報告書,2012
3)Soh ZD, et al Ophthalmology. 2021,
4)Iwase et al ,Ophthalmology Glaucoma 2021,
5)世界緑内障週間 https://www.worldglaucomaweek.org/

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